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#38 最近、観終えた物語(漫画編)・・・ [漫画]

こ最近、前々からちょっとずつながら読み進めていた漫画が「読み終わった!」ってなった作品が幾つかある。今回は、それを自分の中でも纏める意味を含め記事にしてみようかなと思う。
KAGETORA1巻【電子書籍】[ 瀬上あきら ]


 まずはコチラ、瀬上あきら さんの『KAGETORA』全11巻。表紙を見れば判る通り、忍者をテーマとしたラブコメディ。
 確か、この作品を最初に知ったのは“マンガ図書館Z”というサイトで「何か面白いものないかなー」とサーチしていた時に発見したんだったと思う。忍者ではないけど、同じ作者さんの作品では『神喰らい』『おさきもち〜大江戸妖奇譚〜』などもツボで全部読んだ。
 主に、どんなところがツボだったかというと。
 作者さんはプロフィールなどで「時代劇が好き」と、よく話している。自分も、時代劇というか“和”なもの全般を愛しているので――まず、その点で「これだ!」という感じ。以前サンデーで連載していた田辺イエロウさんの『結界師』なんかも、書店で見つけ同じような勢いで即買いした記憶がある。まあ、こちらは和な雰囲気だけでなく表紙に描かれた妖犬・斑尾の影響も大きいけどw。
 で、既述の瀬上さんの作品にもそれぞれ斑尾のようなキャラクター(ハッキリ言えば、ケモいキャラw)が必ずと言っていいくらいに登場して、またソレがツボをコレでもかってくらい突くんだよなー! プレイステーションで出ていた『猫侍』もそうだけど、ケモ好きで和モノ好きなら是非チェックしてもらいたいって感じ。
『KAGETORA』『神喰らい』は、マンガ図書館Zで公式に全話無料公開されているので「取り敢えず読んでみたい!」という人にもオススメ。

バジリスク〜甲賀忍法帖〜1巻【電子書籍】[ せがわまさき ]


 忍者の漫画といえば、せがわまさき さんの『バジリスク〜甲賀忍法帖〜』も読み終えた作品のひとつ。コチラはレンタル屋でアニメのDVDを知り、借り始めたのがキッカケ。
 原作は忍者小説といえばこの方、というくらい著名な作家・山田風太郎氏の小説『甲賀忍法帖』。内容は“時代劇版、ロミオとジュリエット”とも言われていたが、ラストまで観てみると正に「その通り!」という感じ。
 アニメ版と漫画版、ほぼ同時期に完結まで観たので……それぞれの印象を書くとすれば。アニメ版には漫画版にはなかったシーンがいろいろと追加されているのが、ひとつ大きなポイントかも? それを「良アレンジ」と捉えるか「蛇足」と考えるかは人によるだろうけど、自分としてはその要素が加えられていたアニメ版の方がより解り易くなっていたかなーと感じる。
 ちなみに自分は観ていないがこの作品には実写版もあるそうで、映像化したアニメ・実写映画の2作では個人投資家から資金を調達し製作を行う“ファンド”というものが行われていたとか。アニメ・邦画双方に於ける初のファンドだったらしいが何れも売り上げと興行収入は目標額に届かず元本割れして失敗したという。この件について「どんなに人気作でも、その派生作品がヒットするとは限らない」とブログで書いていた方がいて、確かにそうかもなーと思った。すごい発行部数の漫画とかでも、それがアニメ化になったり或いは最近よく聞く「実写映画化!」とかなったりするとファンからしたら期待よりも心配や「やめろ!」という気持ちの方が大きいってパターンは往々にしてある。実際、公開後に「よかった!」という声よりかは(揚げ足取りも含め)作品叩きをしまくる人間が多数発生するし。
 でも正直、自分も実写化に関しては「しないでもらいたいなー」というのは結構あるかも。
 好きな作品とかだったら尚更。やっぱ漫画・アニメ的な描写だからこそ良い、というケースはいろいろあるわけで。実写だと、それを演じる役者が前面に出てきちゃうから単に“声だけ”みたいなものとは異なる違和感が無駄に発生して作品に入り込めないなんてことも。
 声と言えば。洋画吹き替えとかでも、よく声優じゃなく俳優・女優やタレントとかが声をやって「下手!」「合ってない!」の非難轟々というのは非常に残念なことに最早お約束のようになりつつあるけど――昔から言われているのに、何で尚も繰り返すのかね? 最近でもテレビ初放送された『ジュラシック・ワールド』で「旧吹き替えがかなり不評だったから新吹き替え版を録った」みたいなことがあり一層賛否両論が起きてややこしい話になっていたが、そういう問題は端からその道のプロである声優がやっていれば起きない話。何の為に『声優』という職業があるのか、という根本的な部分の話だよな。
 そういう関係者の愚行の数々には、ものすごく苛々させられる例が極めて多い。

蟲師(1) 愛蔵版 (KCデラックス アフタヌーン) [ 漆原友紀 ]


 そういう意味では、最近全話読み終えた『蟲師』のアニメ版はすごかった! ちなみに、こちらも入りはレンタル屋でDVDを見つけたことから。
 監督の長濱さんが「原作が面白いんだから、それだけを見て、忠実に映像化する」とインタビューで話していたそうだが、実際見比べてみると本当「まんま」という感じ。原作では描き切れない箇所もアニメが補い、より完璧な形になっているという印象。漫画などが映像化される、文字通りの理想形だと思う(※『蟲師』実写版は未見の上、評価もあまり高くなくそんなにピンともきていないのでスルー)。
 ビジュアル面は言うに及ばず、声や音などのサウンド面でも素晴らしいのが『蟲師』。本当、登場人物の声で誰一人「合わん!」と感じることがない。子供には子役が担当し、各ストーリーの鍵となるようなキャラにはベテランが演じ……作品内容と同じく、すべてが“自然”に近かった。増田さんの音楽も、一話一話丁寧に作曲・選曲されていて文句のつけようがない。効果音も、世界観の怖さなどを良い意味で増幅してくれているし。
 本当、洋画の日本版とかに携わる人間は話題性ばかり求め作品を穢すようなことばかりしていないで、このアニメのようにその作品をより良くすることを第一に考えろって強く感じる。

 まだ書ききれていない作品があるけど、長くなってしまったので……そちらはまた改めて。
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