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#4  ウルル~・・・ [映画]

の前 『ウルルの森の物語』 の紹介番組を観たらしい親父が 「あの (映画に登場した) 狼犬、って可愛くないねえ~」 と言っていた。 可愛くない、と思うから何だと言うんだい?

  僕は何年か (5年以上) 前にウェブサイトで “狼犬” を初めて知ったのですが、純血でないとは言え 「狼の血を引く “者たち” がいるんだ!」 と、かなり嬉しかったものですよ。 何というか人間の価値観というのは、どうも 「可愛いか可愛くないか」 とか、そういう点に偏りがちですね。 だからこそ (特に日本では) 生き物が “売り物” となっていることに違和感を感じる人間が少ないのかもしれませんけど。 その後いろいろと知ったのは海外では “流行犬” みたいなものは殆どない、ということ。 そういう部分では日本は非常に遅れている、というか……おかしいのかもしれませんね。 というより何処の国とか場所を問わず “生きるため” (金のため、とかは論外) という場合を除き人間が、あらゆる生き物の “生きる邪魔” をする権限なんてないと思う。 まるで神様気取りをしているようで見ていて、いろんな意味で “痛い” と感じることが多い。

  ペットショップで生き物が売られていたのも嫌でしたけど、もっと嫌だったのは、その店内に貼られていた張り紙。 それは 「返品・交換はお断りします」 というもの。 極端だったとは言え、かつての “生類憐みの令” は決して馬鹿に出来る御触れではなかったのではないかと思う。 特に、近年の日本が馬鹿にできるものでは。

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  話を映画の方に戻すと……こういう映画があると知って、まず思うのは期待や喜びよりも “不安” ですね。 何故かというと、大抵こうした “人間と獣などの生き物” という構図の物語って後味の悪いというか “悲しかったり切なかったり” という形で終わるものも多いからです。 まあ、それは #1 でも書いていたように “作り手” の問題でもありますが。

  ちょっと前に観た 『子ぎつねへレン』 とかも短い間だったけど幸せに生きた、という “幸せ” はあれどヘレンは結局死んでしまった。 そういう意味ではディズニーの映画なんかは安心して観れるものが多いので、痛む心の救いとなっているかもしれない。 僕も2002年に Web 上で 『Alone Wolf』 という小説 (註:現在はアップしていません) を書きました。 この物語も所謂 “人間と狼” という構図でしたが僕が書くからには、よくある前述のようなパターンにしたくないと強く思っていました。 そこで最終的に人間にも、そして狼にも本当の意味で “救い” となるような結末になりました。 いまのところ再度アップする予定はありませんが今年8月に小説用のサイトを新しく開設したので、もし読みたいと言う声があればそちらへアップしようかな、とも思っています。

  何れにせよ、その 『ウルルの森の物語』 のウルル (登場した狼犬たち) は 「NICEッ!!」 です (笑)。 ウルルが幸せになってくれるのか……そこがひとつ気がかりだけど、そうした点を除いても久石さんの音楽も良さ気だしチェックしたい映画のひとつですね。
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